たかはし@札幌です
一連のスレッドは追っていましたが、横からです。

(2013/04/17 15:28), Youichi Iwakiri wrote:
> しかし、私はPCBSDの普及に関しては、期待をいだいていません。

 個人的には、グレーですね。どうなるかは何とも。。。というところ。

> 1.
> デスクトップOSの普及率を見れば、サードパーティーによるドライバ等の
> 提供は限りなく期待できない。

 これは、結果的なことであって、普及率との相関でしょう。

> 有用な各種アプリケーションの販売も期待できない。

 下記 4. や 5. との絡みで「自分で作っちゃう」層が今は多いし、
 「有償で買う」という発想もあまり無い気がします。

> 3.
> そもそも普及しない理由は、Windowsの様にインストール済みモデル(Office含
> め)が販売され普及している中で、インストール、初期設定をしないと使えな
> いデスクトップPCを必要とするユーザーが少ない。

 個人的には、この点が最も大きいと思います。
 大体、脱Windows を図って Unix/Linux に乗り換えたいと考える層は、
 経済的理由もかなり大きい。

 自分の周囲には、金食い虫の Windows に少なかれ辟易しているものの、
能力的に使えるものが無いため、仕方なく使っているという感じは結構
多いかなと、、自分も仕方なく使っているので、バイアスかかっているかも
しれません。、

 真に「Windows 命」みたいなのは10人に1人くらい。
 何かあったときに、指導を仰げる環境が貧弱なことも大きいと思います。

 PC-BSD に関しては、初期の頃から試用という感じで使ってはいますが、
 たとえば、経済的不満がある Windows ユーザにお勧めできるか、
となると「荷が重い」という結論を出さざるを得ない。
 PC-BSD 8.2 のままで、9.1 の評価はまだしていませんので、8.2 での
感想ということで、留意願いたいですが。。

 アプリケーションを論ずる以前に、通常運転で使えるようになるまでの
ハードルが一般ユーザにはちょっと高いと思いますね。
 このあたりの考え方やノウハウがどんどん変わっていけば未来はありま
すが、そうでなければ、期待は出来ないという感です。

 少なくとも自分が Windows ユーザにお勧めしたいとは今のところは思い
ません。が、このスレッドでPC-BSD 9.1 でどこまで改善したか興味を持ち
ました。
 Windows ユーザにお勧めできるところまで改良されれば、我々が何もし
なくても自動的に選択肢に入ってくるのではないでしょうか。

> 4.
> (3.)の状況下でも、一からインストールする人は、メーカお仕着せの環境に辟易
> しているユーザ、少ないリソースを無駄なく使うためにカスタマイズをするユー
> ザと思える点。

 これが出来ることが最大の特徴かもしれませんね。
 さらに、古いハードウェアでも動作させることが出来るのが重要。
 Windows7 で、古い SCSI カードやスキャナが切り捨てられたことには
 辟易してしまいました。

> 5.
> FreeBSDを選ぶオタク、もとい技術者は(4.)な人であって…………

「オタク」という表現は蔑視が入っていることが多い故好きではありませ
んが、技術屋は環境整備自体を楽しむ「オタク性」はあるかもしれません。

> その他、諸々理由があるとは思いますが、
> 目的(成果)のために、手段が各種存在する中で、適材適所と思えないPCBSDを敢
> えて選択するというのは、手段の目的化(歪んだ愛情)そのものでしょう。

 開発チームの考え方や先見性でこの歪みをどうするかに将来がかかって
いると思います。

 ソフトウェア全体の動向は、
 ・クラウド化
 ・ソフトウェアの販売ではなくサポートや使用料で収益

 という2つの方向性で将来に向かっていると思います。
 開発工程はNPO的なものになっていくでしょう。 
#そうなる保証はありませんが、、、

 そういうことまで、開発チームが意識していれば、
 現ユーザには想像困難な展開の可能性があると思います。 

-- 
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