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[sltmag:00006] 持続可能な地 域交通を考え る 2008 年 11 月号

SLTc
Sun, 09 Nov 2008 17:00:23 -0800

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      持続可能な地域交通を考える 2008年11月号
====================================================== http://sltc.jp/

<目次>

 1. 【報告】前回定例会のご報告
 2. 【報告】「高津区市民活動見本市2008」に出展しました
 3. 【報告】「環境・交通・まちづくり市民フォーラム」に出展しました
 4. 【お知らせ】「高速道路料金の大幅引き下げの差し止めを求める緊急
           共同声明」のお知らせとご賛同のお願い
 5. 【本の紹介】上岡直見『自動車にいくらかかっているか』(選書オルタ)
 6. 【コラム】「高速道路料金の大幅引き下げ」がもたらすもの
 7. 【イベント】「かわさきボランティア・市民活動フェア」に出展します!
 8. 次回定例会のお知らせ

 本メールは Web 上でもご覧いただけます: http://sltc.jp/sltmag/

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◇ 報告:前回定例会のご報告

10月11日開催の定例会では、報告・決定事項に加え、「市民活動見本市」への
出展準備を主に行いました。その概要を下記のとおりご報告します。

●ロゴの採択について
 会公式ロゴを採択しました。詳しくはこちらをご覧ください:
  http://sltc.jp/announce.html#an20081011

●MAKE the RULE キャンペーンについて
 8月定例会で承認された賛同団体登録について、10月2日に賛同団体に登録され
 たことが報告されました。また、その一環として同キャンペーンが実施してい
 る署名募集を当会でも取り扱うことを検討し、実施することとしました。

●「世界道路交通犠牲者の日」チラシ(A4判3つ折)について
 横浜カーフリーデーに出展した国連(WHO)および当会の資料をもとに作成した
 チラシで、ひとまず「市民活動見本市2008」と「環境・交通・まちづくり市民
 フォーラム」向けに計100部あまりを用意したことが報告されました。

 また、他会と連携し、一定数を取りまとめて印刷に出すことも検討中であるこ
 とが、併せて報告されました。

 このチラシの意図としては、自動車交通が毎年々々信じがたい数の「事故」を
 起こし続けているにもかかわらずほとんど野放しにされ、日本政府はその啓発
 すらしていないこと、その問題を多くの皆さんにご確認いただき、生活道路の
 安全を実現するために何をすべきなのか、「安全面で持続可能な地域交通」と
 は何なのかを考えてゆく機運を高めるとともに、この問題に個別に取り組んで
 いる他団体と連携することで取り組みを強化するきっかけに、この記念日がな
 ればと期待したものです。

●「高津区市民活動見本市2008」について
 下記の出展を行うこととなりました。

・書評(パネル1枚)
 交通関係の本を 4冊選んでご紹介します。本の感想文を紹介するとともに、
 実際に本をご覧いただけるよう、机の上に置いておく。
 また、(できれば)「おすすめ本リスト」を用意し配布する。

・「川崎のくらしの環境(交通中心)」(パネル2枚)
 川崎市の交通と環境や、区毎の市民意識の変化などを、公開されている
 各種統計データを駆使し、独自の調査も踏まえて分析した展示をする。

・アンケートとクイズ(パネル1枚)
 交通関係の記念日のクイズと、当日どの交通手段で訪れたか、今後どの
 交通手段が便利になったら嬉しいかを選んでもらいシールを貼っていた
 だく簡単なアンケートを実施する。

・映像上映(机)
 海外の市民活動団体が制作した映像作品をいくつか上映する予定。
 (今日はその中から1作品を上映しました。)
 "Mobilien: Paris' Version of Bus Rapid Transit" (Streetfilms)

・MAKE the RULE 署名募集(机)
 署名募集とあわせ、自動車使用が地球温暖化の大きな要因になっている
 ことを訴えるチラシ(「クルマと環境」)の配布を行う。

・会の紹介(机・パネルの空いた場所)
 横浜カーフリーデーの写真を今日出席の会員で選んだ写真、当会制作
 チラシ、および当会で提出した意見書・提案書などを、当会の活動実績
 として紹介する。

・ポスター(11階ウォールギャラリー)
 ウォールギャラリーに展示するポスター(のコピー)を確認した。

・チラシ
 当会では、会の紹介チラシ(16日印刷予定)と、モビリティマネジメント
 (「クルマと環境」「クルマと事故」「クルマと健康」「クルマとお金」)、
 「世界道路交通犠牲者の日」を用意し、これらを配布する。
 また、「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」「クルマ社会を問い
 直す会」「川崎の交通とまちづくりを考える会」「食の安心・安全行動提
 起・実行グループUzumaki」「交通権」(横浜カーフリーデー・交通権学会)
 などの諸会よりチラシをお預かりし、チラシ置場に置いて配布する。

・当日の設営について
 18日の「市民活動見本市」当日は、朝 8:50 に高津市民館12階ホール前
 へ集合してください。設営時に人手が要ります。
 朝からの参加が難しい方は、11〜16時の一般来場でお来しください。

●その他のイベントについて
・10月26日「環境・交通・まちづくり市民フォーラム」(@池袋)
        http://web.mac.com/eco_01/iWeb/Site/Information%2012.html
 当会はパネル出展します。それに合わせ、環境交通分野に関心のある方
 向けの展示ポスターを別途用意する予定です。

・11月29日「かわさきボランティア・市民活動フェア」(@国際交流センター)
        http://kawasaki.genki365.net/gnkk09/pub/sheet.php?id=340
 食の安心・安全行動提起・実行グループUzumakiさん、川崎の交通とまち
 づくりを考える会さんと連携し、野菜の販売と、日々の生活に欠かせない
 食と交通に関する展示を行う予定です。今後、担当者間で相談しながら話
 を詰めておき、詳細は11月定例会で報告・検討する予定です。

●武蔵小杉駅周辺の再開発について
 武蔵小杉駅周辺の再開発の現状とその課題について話題提供がありました。
 限られた地区に「町」規模の人口増加が想定されること、それに対し公共
 交通や自転車の利用環境については検討が不十分であることなどから、本
 会としても関心を持ちながら、地元の協議会等との連携も視野に入れつつ
 検討・問題提起をしてゆきたいと考えています。

●会計について
 会計制度について、会計担当を運営側から独立させるなど、信頼性を確保
 する方法を検討してゆきます。また、郵便振替・銀行口座も必要になって
 くることから、具体的な検討を次回の定例会で行うこととしました。

●次回の定例会開催日程について
 次回は11月13日(木) 18時30分から、高津区役所4階「市民活動支援ルーム」
 (今回と同じ会場)で開催することとしました。

<次回持越>
今日予定していた下記議題については次回以降に持ち越しとなりました。
・自転車の利用をすすめる市民活動
・神奈川県地球温暖化対策推進条例(仮称)について
 (深夜営業と来客の交通手段、大店立地法などを含む)
・自転車に関する事例紹介
・「基本的な考え方」について
・会員制度と会計について
・ 「持続可能な地域交通」とは?

<まとめ>
今回も「市民活動見本市」への出展内容についての議論が大半を占めました。
各展示の担当者をはじめ皆さんのおかげで充実した展示を用意できそうです。
また、今後は会計などについての議論も必要になってきます。事務的な議論が
続きますが、今後の活動につなげるためにも、しっかり準備したいところです。

なお、前回定例会での配付資料は下記のところでご覧いただけます。

<配付資料>
・定例会資料
 → http://sltc.jp/file/meeting/2008/10/20081011.pdf (472KB)
・10.18見本市 本紹介コーナー(案)
 → http://sltc.jp/file/meeting/2008/10/20081011_hon.png (54KB)
・「世界道路交通犠牲者の日」紹介チラシ(A4判3つ折)
 → http://sltc.jp/file/2008/10/WorldDayOfRemember_leaflet_a.pdf (463KB)
 → http://sltc.jp/file/2008/10/WorldDayOfRemember_leaflet_b.pdf (393KB)
・MAKE the RULE 署名用紙(下記は参考画像、25KB)
 → http://sltc.jp/file/meeting/2008/10/maketherule_syomei_kawasaki_t.png

<紹介資料>
・Mobilien: Paris' Version of Bus Rapid Transit (Streetfilms)
 → http://www.streetfilms.org/archives/mobilien/

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◇ 報告:「高津区市民活動見本市2008」に出展しました
        http://www.city.kawasaki.jp/event/info2549/index.html

10月18日(土)に高津市民館12階ホールで開催された「高津区市民活動見本
市2008」に出展しました。当会では当日初公開の資料の展示と、アンケート、
チラシ配布、活動報告、各種資料提供、MAKE the RULE 署名募集などを行い
ました。

当日の様子は、かわさき市民活動ポータルサイト内でご報告しております。
http://kawasaki.genki365.net/gnkk09/mypage/mypage_sheet.php?id=1420
また、当日公開した「本の紹介」については、今月から毎月 1冊ずつ、
本メールマガジンで連載してゆきます。お楽しみに!

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◇ 報告:「環境・交通・まちづくり市民フォーラム」に出展しました
        http://web.mac.com/eco_01/iWeb/Site/Information%2012.html

10月26日(日)に池袋・豊島区民センターで開催された「環境・交通・まち
づくり市民フォーラム」に出展し、当会の案内、当会および「世界道路交通
犠牲者の日」の普及チラシの配布、MAKE the RULE 署名募集などを行いまし
た。

このフォーラムでは、東京都および近隣地域での大気汚染対策や環境・交通
分野での取り組みについての展示が行われるとともに、東京大気汚染裁判の
和解後の取り組みや、各種交通施策に関する講演も開催されるなど、とても
充実したフォーラムになりました。

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◇ お知らせ:「高速道路料金の大幅引き下げの差し止めを求める緊急
        共同声明」のお知らせとご賛同のお願い
        http://sltc.jp/file/2008/10/20081031seimei.html

10月30日に政府が発表した『生活対策』に「高速道路料金の大幅引き下げ」
が盛り込まれましたが、これは下記の理由からその正当性がないものである
とともに、環境汚染などの不公正を助長し、しかも私たち現役世代およびそ
の子孫に大きな禍根を残すものであることから、その差し止めを求める緊急
共同声明を発表し、政府、各政党および報道機関に送付いたしました。

1. 本件「対策」は「生活対策」にはならず、目的を果たさない。
2. より多くの環境汚染を引き起こす者が優遇される制度となり、環境保全
   に逆行する。
3. 市場原理に反し、不公正な競争を助長する。
4. 受益者が一部の「マイカー」利用者等に限られ、公平性を損なう。

このような問題点がある制度は実施しないよう、下記8団体および賛同個人
の共同で意見表明をするものです。

賛同団体(順不同、11月09日現在)
・青空の会
  http://www.ne.jp/asahi/aozora/tokyo/
・エコ・クリエーターズ・クラブ
  http://web.mac.com/eco_01/
・かながわ環境市民ネットワーク
  http://sns.yokohama150.jp/community.php?bbs_id=209
・クルマ社会を問い直す会
  http://red.zero.jp/kstn/
・持続可能な地域交通を考える会 (SLTc)
  http://sltc.jp/
・自転車スイスイ
・横浜の公共交通活性化をめざす会
  http://lrt.cocolog-nifty.com/mezasukai/
・全国交通事故遺族の会
  http://www.kik-izoku.com/

賛同個人および最新の賛同団体はホームページでご確認ください。
        http://sltc.jp/file/2008/10/20081031seimei.html

また、この共同声明にご賛同いただける団体・個人を引き続き募集していま
す。ご賛同いただける方、今回の「高速道路料金の大幅引き下げ」を黙認し
てはならないと思われる方は、こちらをご覧いただき、ご一報ください。
        http://sltc.jp/file/2008/10/20081031seimei.html#agree_form

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◇ 本の紹介:上岡直見『自動車にいくらかかっているか』(選書オルタ)

 本書は、車の使用により、社会にどれくらいの負担(税金や、現在および
将来の他者への影響)がかかるものか、各種統計から算出しようとしたもの
です。本書からは、何よりもまず、そうした視点を持つこと自体の重要性に
気付かされます。

私たちは車を特に私的目的で運転する時、「自分の収入で買った車に乗り、
自分でお金を払って高速道路や駐車場を利用し、安全についても自分で負担
している」=「自己負担で車を使用している」と無意識に考えているのでは
ないでしょうか。 しかし、車の使用を可能にするため、様々な社会的コス
トがかかっており、決して自己負担でのみ使用できているわけではなく、完
全な私的事柄だとは言えないことが本書から読み取れます。
そのコストとして計上される項目も、「温暖化」「健康被害や生活妨害」
「道路や渋滞」など、多岐にわたります。試算の一例として、東京都総務局
(職員研修所)が、「大気汚染の中で自動車にかかわると推定される分の公
害健康補償費用」として、1994年に46億2000万円が支出されたと
報告していることが紹介されています。これは、車使用による健康被害の補
償を、税金でカバーしている例です。

中には、生命が失われる交通事故のように、個人的にも社会的にも大きな犠
牲でも、数字では表すのが難しい損失や、統計の取り方など、計算は簡単で
はありません。また、人間は生きているだけで社会的コストがかかり、他者
に「負担」をかけているものです。車だけやり玉にあげるのはおかしいと感
じる方もおられるかもしれません。同じく社会的コストがかかる子育てなど
とどこが同じで、どこが違うのか。著者が提案する公共交通充実という対案
は納得できるものか。限られた財源の中で、どこに社会的費用を振り向ける
のがいいのか。国の財政がひっ迫する今日、本書のような情報も踏まえた上
で、市民自らが判断・選択することが大切なのでしょう。

(担当:堀添)
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  上岡直見『自動車にいくらかかっているか』
  (コモンズ、2002年5月、ISBN 4-906640-52-4)
  http://www.commonsonline.co.jp/jidousha.HTM

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◇ コラム:「高速道路料金の大幅引き下げ」がもたらすもの

10月30日、政府は「経済対策」の一環として「高速道路料金の大幅値下げ」
をすると発表しました(※1)。それ以前より発表されていたものと合わせて
5000億円の財政支出をし(※2)、日中・夜間に幅広い区間・車種で大幅割引
することに加え、土休日の乗用車に限り最高1000円(一部区間を除く全線
全域)にするというものです。

ご存じのように高速道路事業は「民営化」され、名目上は民間会社が運営し
ていますが、この引き下げ分は国庫から支払われることになるわけです。
つまり、広く国民が支払った税金等を使って、ごく一部の高速道路を使う
「マイカー」利用者だけが得をする制度をつくることになります。

はて、税金等を使って特定の者を優遇するからには、相応の理由が求められ
ますが、高速道路を使って旅行する「マイカー」利用者だけが、鉄道などを
使って旅行する人よりも優遇されるべき理由が存在するのでしょうか?
いいえ、何ひとつ存在しません(※3)。
また、高速道路料金だけに新たに政府補助を付けることで、相対的に鉄道事
業者が不利になります(※4)が、これを正当化する理由も説明されていません。
「経済対策」と名付ければ、5000億円もの巨額の国費を政府が恣意的に支出
することができてしまうとしたら、日本の財政運営をめぐるモラルは崩壊し
ていると感じざるを得ません。


次に、政府はこれが「地域活性化対策」だと言いますが、果たして「マイ
カー」だけを優遇することが「地域活性化」につながるのか、考えてみま
しょう。

これまで、東京など大都市との時間距離を縮めることが地域経済の活性化に
つながると信じられ、高速道路、新幹線、飛行場などが造られてきました。
高速道路や新幹線が開業した都市は、従来より活性化したのでしょうか?
実際には、中心市街地の空洞化が進んでいったとの指摘が目立っています。
東京を中心に考えた場合、高速道路料金引き下げの対象になる地域は静岡、
甲府、福島、水戸などがありますが、これらの都市は「クルマ社会」化が進
み、中心市街地の空洞化など深刻な問題に直面しています。「クルマ社会」
化がまちの空洞化につながることは9月号のコラム(※5)でも触れましたが、
この上さらに高速道路料金が引き下げられて、果たしてこうした地方都市の
活性化につながるのかは甚だ疑問です。

また、日本は可住面積あたり道路延長が既に実質世界最長(※6)になってい
ますが、それだけ多くの道路を造っても、自動車台数を野放図に増やして
しまったがために(※7)多くの道路を多くの自動車が埋め尽くし、大気汚染
や騒音などの公害、地球温暖化、ヒートアイランド、交通事故の多発などの
深刻な社会問題を引き起こすとともに、渋滞による経済的損失も深刻になっ
ています(※8)。
9月号のコラム(※5)では、そうした反省を受けて、自動車の使用量を減らす
ためのまちづくりが進められている様子をご紹介しました。

さらに、高速道路料金を引き下げ、仮に無料にした場合の試算(※9)を見る
と、利用者が増えることから高速道路が混雑し、自動車走行量全体が増えな
いと仮定した場合であっても一般道路の混雑緩和を帳消しにし、経済損失が
発生すると指摘されています。「高速道路が安くなれば経済活性化」などと
口先だけで言うのは簡単ですが、政府はそう言う根拠は全く示さず、むしろ
道路混雑による損失も発生することが疑われるものなのです。


ところで、ガソリンや道路料金が低廉で高規格道路の多い米国では、日本と
比べると極度に低密度な都市構成になっており、中心市街地を除くと公共交
通が未整備の都市が多いこともあり、多くの人が「マイカー」を手放せない
状況になっています。朝になると郊外の住宅地から都市部の勤務先に向かう
通勤者で道路が大渋滞し、公害などの社会問題や経済的損失の要因になって
いました。クルマ依存社会は環境負荷も高く、こうした問題の対策として、
最近では都市間鉄道の整備も進められるようになりました(※10)。

鉄軌道や路線バスなどの公共交通については、社会的意義が広く認められて
いるからこそ、欧米諸国で盛んに整備が進められています(※11)。たとえば
フランスでは人口10万人以上の都市圏に「都市交通計画」の策定を義務付け、
大気汚染、騒音、交通事故などの削減のため自動車にかかる料金を引き上げ
るとともに、公共交通や自転車などの環境負荷の低い交通手段をより安全・
安心・便利にするために投資し、自動車交通量の削減をすすめています(※12)。

このように、公共交通や自転車の利用を便利にすることには社会的価値が認
められ、公的資金を投入してでも整備・利用をすすめている例が多くありま
すが、逆に自動車は輸送量あたりの道路占有面積や環境負荷が格段に大きい
ことから、そうした弊害の大きな自動車の利用をわざわざ促進するような政
策を執ることはよもや時代遅れになっているのです。

10月号のコラム(※5)では、失敗をしたときは反省し、同じ失敗を繰り返さ
ないことが大切だと述べました。
ところが今の日本政府は、今回の空虚な「生活対策」が裏付けているように、
自動車を増やせば様々な弊害に悩まされることになるという根本的な反省す
ら出来ていないようで、とても残念です。

もっとも、「民主主義」制度下では、私たち国民も、政府に失敗を繰り返さ
ないように求めることができますし、それが責務だとも言えるでしょうか。
私たちひとりひとりが、政府の施策を慎重に見極め、おかしい点があれば意
見表明するといった取り組みを続けることで、日本の民主主義をより健全に
機能させてゆく努力も、求められているのかもしれません。

(担当:井坂)
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※1 政府公式発表→ http://www.kantei.go.jp/jp/keizai/index.html
※2 政府公式文書では予算は合算で表示されていますが、政府関係者の発言
  などから「5000億円規模」になると報じられています。
※3 実際、政府は「マイカー」だけを優遇することについて何ひとつ理由を
  述べていません。ちなみに逆の(自動車の利用を抑制すべき)理由が多く
  存在することは、本メールマガジンでも再三ご紹介しているとおりです。
※4 上岡直見「高速道路料金値下げは鉄道に打撃」(JANJAN、2008年11月04日)
  http://www.news.janjan.jp/government/0811/0811020701/1.php
※5 過去のメールマガジンはこちらでご覧いただけます→ http://sltc.jp/sltmag/
※6 http://sltc.jp/clip/20080303/img/road_densely_a.png
※7 http://sltc.jp/clip/20080303/img/automotive_densely_a.png
※8 東京都「TDM東京行動プランの基本的な考え方」より
  http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/jidousya/kotsuryo-taisaku/plan3.pdf
※9 上岡直見「高速道路無料化論の錯覚」(JANJAN、2008年10月14日)
  http://www.news.janjan.jp/government/0810/0810130370/1.php
※10 「米加州の高速鉄道計画、住民投票で州債発行が決定 事業開始へ」
   (AFP、2008年11月07日)
   http://www.afpbb.com/article/economy/2536090/3502776
※11 白石忠夫『世界は脱クルマ社会へ―逆行する日本』、緑風出版、2000年、
   ISBN 4-8461-0014-6。
※12 大嶋美由紀「海外の行政施策 パリ市の交通政策」、自治体国際化協会。
   http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/gyosei/203/index.html

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◇ イベント:「かわさきボランティア・市民活動フェア」に出展します!
        http://kawasaki.genki365.net/gnkk09/pub/sheet.php?id=340

11月29日(土) 10〜16時に、川崎市国際交流センター(※)で開催される
「かわさきボランティア・市民活動フェア」に出展します。

当会は1階ホールで「川崎の交通とまちづくりを考える会」さんと連携して
出展し、活動報告、各種資料提供、交通アンケート、MAKE the RULE 署名募
集などを予定しています。

また、「食の安心・安全行動提起・実行グループUzumaki」さんと連携し、
屋外特設テントにて産直農産物の直売と、食と交通に関する展示を行う予定
です。詳しい販売品目については後日ホームページでご案内いたしますが、
地元産野菜や産直有機野菜などをご用意する方向で検討中です。なお、農産
物の販売は先着順・完売次第終了となりますので、お早めにご来場ください。

他にも市内で活躍されている諸団体の出展や、アトラクション、ステージ、
講演会、茶会席、子どもと体験のコーナーなども予定されています。当日は
ぜひお誘い合わせの上、徒歩・自転車・電車・バスでご来場ください。

※交通のご案内
・東急東横線・目黒線 元住吉駅より徒歩約10分
 (特急・急行電車は、武蔵小杉、日吉、菊名で各駅停車にお乗り換えください)
・JR南武線 武蔵小杉駅、武蔵中原駅より徒歩約25分(予め地図をご確認ください)
・上平間、川崎駅西口、蟹ヶ谷、新城駅方面より
 川崎市バス 川63・64・66、杉01各系統「井田消防前」より徒歩約8分

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◇ 次回定例会のお知らせ

日時:2008年11月13日(木) 18:30 〜 21:00 (17:45頃開場)
場所:高津区役所(高津区総合庁舎)4階「市民活動支援ルーム」会議室
   (エレベータを降りて右手、または階段を昇って左手すぐ)
交通:
  駅からの地図 → http://sltc.jp/meeting.html
 JR南武線武蔵溝ノ口駅・東急田園都市線溝の口駅南口下車、徒歩数分。
 川崎市バス溝15〜19系統「高津区役所前」下車、徒歩数分。
 川崎市バス・東急バス溝21〜25系統「溝口駅南口」下車、徒歩数分。
 川崎市バス・東急バス各系統「溝口駅前」「溝の口駅」下車、徒歩約5分。
 JR新横浜駅北口より東急バス直行「溝の口駅」行きで約30分、終点下車。

 ○お来しの際は徒歩・自転車・電車・バスをご利用ください。
 ○自転車でお来しの方は区役所正面入口前の駐輪場をご利用ください。
 ○当会会員はもちろん、当会の活動に興味のある方ならご参加いただけます。
  参加自由・無料です。お誘い合わせの上、皆様のお来しをお待ちしています。

<議題予定>

・「かわさきボランティア・市民活動フェア」への出展について(※)
・「神奈川県地球温暖化対策推進条例」(仮称) と
 横浜市環境創造審議会中間報告について
・会計、会則、「基本的な考え方」について

※出展内容について、定例会開始前(18時頃より)にも同会場で打ち合わせ
 を行います。関心のある会員の方はお早めにお来しください。

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   ご意見・ご希望などは http://sltc.jp/contact よりお寄せください。
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■■ 編集・発行:持続可能な地域交通を考える会 http://sltc.jp/
■■ 2008年11月10日発行
■■
   (c) 2008 Sustainable Local Transit committee, Kawasaki Japan.
   Some rights reserved; Attribution-No Derivative Works 2.1 Japan.
    http://creativecommons.org/licenses/by-nd/2.1/jp/
   各記事の著作権は各執筆者に(特記無い記事は当会に)帰属します。
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