こういうセッションは現場で聞いてみたいですね。
OOoConリヨンのセッションも期待できそうです。

http://opentechpress.jp/article.pl?sid=06/07/25/0251249
*ユーザ空間が最悪な理由*
この日の午後、FedoraカーネルのメンテナであるDave Jones氏は、立ち見の出る
満員の聴衆を前にして「ユーザ空間が最悪な理由(またはアプリケーションで
やってはいけない101の本当にバカなこと)」と題した講演を行った。そこで主
に語られたのは、Fedora Core 5(FC5)のブート時間を短縮するための苦闘と、
その過程で彼が発見した衝撃的な事実であった。
最初に彼がした作業は、すべてのファイル・アクセスをログに記録するパッチを
カーネルに当てることだった。無駄なアクセスを調べるためである。それでわ
かったのは、ブート時にFC5では79,000のファイルにアクセスがあり、そのうち
26,000が開かれることである。シャットダウン時には、23,000のファイルにアク
セスがあり、開かれたファイルの数は7,000に上った。
Hardware Abstraction Layer <http://freedesktop.org/wiki/Software_2fhal>
(HAL)では、デスクトップ・アプリケーションがハードウェアを認識して使用
できるようにするため、システムへのハードウェアの追加と削除を追跡する。
Jones 氏によると、HALの基本方針は「ファイルだったら開く」である。HALで
は、多くのXMLファイルを開き、再度読み取るという処理を最大で54回行う。プ
リンタ・デーモンのCUPSは、スタートアップ時にstat()呼び出しを2,500回実行
し、500のファイルを開く。これをわかっている限りのプリンタのそれぞれに対
して行うのである。
X.orgでも極端なことがやられている、とJones氏は言う。 X.orgでは、使用され
る可能性があるすべてのアドレスと言っていいほど多くのアドレスをPCIデバイ
スに対してスキャンした後で、追加のPCIデバイスについても、見たところラン
ダムなアドレスをスキャンし、それからようやく翻意してあきらめる。Xフォン
トに注目して観察したところ、彼のテスト・システムでは、Xが非常に多くの
TrueTypeフォントを開いていることがわかった。
最大でどれぐらいのフォントが開かれるのか調べるため、彼は6,000種類の
TrueTypeフォントをインストールしてみた。その結果、Gnomeセッションでは、
2,500弱のフォントにアクセスがあり、2,434種類が開かれた。Metacityは238種
類のフォントを開き、タスクバー・マネージャは349種類を開いた。サウンド・
ミキサーでさえ、開いたのは860種類に上る。調査の結果、Xフォント・サーバで
は、フォントを1種類ロードするたびにキャッシュが再構築されていた。この
フォントの問題を彼は「奇怪」と表現した。
彼が発見した問題のもう1つは、タイマーである。カーネルも最悪だと彼は言
う。たとえば、USBは256ミリ秒ごとにタイマーを発行する。キーボートとマウス
のポートも、ホットプラグ対応PS/2キーボードとマウスをサポートする目的で定
期的にポーリングを行う。それから、コンソールで点滅する小さなカーソルはど
うだろうか? そう、このタイマーはXの動作中も停止しないので、小さなコン
ソールのカーソルを点滅させ続けるために、CPUサイクルがちょっとばかり浪費
されるのだ。
Jones氏によれば、このテストを実行するのに、カーネルにパッチを当てる必要
も、ここで説明したようなツールを使う必要もない。strace、 ltrace、
Valgrind <http://valgrind.org/>を使えば、無駄を取り除く作業には十分である。
そういった小さな問題点を修正したら、どれぐらいの時間を短縮できるのかと、
会場から質問があった。不要なファイル・アクセスを省くことで、無駄な時間を
半減できると、Jones氏は答えた。もっとも、節減された時間は、システム・リ
ソースを消費する新しい機能とアプリケーションによって食いつぶされてしま
う。であるから、このような徹底的なテストを定期的に行うことが必要だと、彼
は語った。
また、この問題を開発と同時進行で回避するにはどうすればいいか、との質問も
出た。これに対しては、プログラミングはしないがLinuxの改良に協力したいと
思っているユーザにテストを依頼してはどうか、と提案された。質疑応答の最後
では、KDEでのテスト結果もGNOME並に悪かったのか、と質問した参加者がいた。
試していない、というのがJones氏の答えだ。
質疑応答が進むにつれて、セッションはもはやプレゼンテーションではなくBoF
(Birds of a Feather)と化していた。Jones氏と聴衆のやり取りで、すし詰め
になった部屋には笑い声が波のように広がっていった。
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khirano


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