「日本語ユーザのためのOpenOffice.orgに関する開発仕様提案書の作成」
http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/2006/koubo_t02.html
http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/2006/documents/open_koubo_youryo_t02.odt
http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/2006/documents/open_koubo_youryo_t02.pdf
http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/2006/documents/open_koubo_youryo_t02.doc
この文書はとても良くできています。
OpenOffice.orgの開発プロセスにとても詳しい方が書かれたようです。

内容を紹介します。
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日本語ユーザのための OpenOffice.org に関する開発仕様提案書の作成に関する公募内容

1.テーマ名 日本語ユーザのための OpenOffice.org に関する開発仕様提案書の作成

2.本テーマの必要性
 
オープンソース(OSS)デスクトップ環境の日本における普及には、企業および自治体などを含む多くのユーザの業務に耐えうる機能と操作性を持った日本語オフィスソフトの整備が重要である。しかし、現状これらの開発に対する日本からの貢献は少なく、結果的に日本語を母国語として使用するユーザの視点からみた機能に不十分な点が多く残された状況となっている。
 
日本語を利用可能で、普及しているOSSのオフィスソフトには、OpenOffice.orgがあり、業務利用可能なOSSオフィスソフトとして標準的な地位を確立しつつある。本年5月にはそこで利用されるドキュメントファイルフォーマットがISOにより国際標準となることも決まり、その重要性はますます向上しつつある。
 
初版のOpenOffice.orgであるバージョン1.0は2002年5月にリリースされたが、2005年10月にリリースされたバージョン2.0は機能面、操作性、相互運用性など多くの点で向上した。そこにはIPAで実施したオープンソースソフトウエア活用基盤事業の活動をはじめとし、世界のユーザからの要望が反映されてきたといわれる。しかし、日本語を使用するユーザからのOpenOffice.orgに対する改善・開発要望は、まだまとまった技術仕様として整理されている状況ではなく、その多くが仕様に反映されないまま取り残されているのが現状である。
 そこで、日本語ユーザのためのOpenOffice.org 
に関する機能改善要望を調査し、技術仕様提案書を作成するとともに、提案をOpenOffice.orgの仕様に反映させるべく努力することが必要である。

3.解決すべき問題点・達成すべき目標
 
OpenOffice.orgにおいては、その開発が主にドイツで行われているが、仕様書を定めてコーディングに取り組む開発形態がとられている。そのため、改善を図る利用者がソースコードを作成してコントリビュートする、という、いわばバザール型の貢献は馴染みにくい。要求仕様を明文化し、それに基づいた技術仕様書を作成し、開発元の基本設計書、基本計画書に反映させてゆく必要がある。
 
本テーマでは、日本語を利用するユーザからのOpenOffice.orgへの改善、開発要望に対するを英語でまとめ、OpenOffice.org開発側へ直接働きかける活動を通して日本語文化に特有の機能要望および操作性要望への理解を深めさせることを達成目標とする。

4.求められる成果の具体的内容
 
現在のOpenOffice.orgのメジャーリリースは、2.0版である。現在、基本検討・基本設計を実施しているのは次のメジャーリリースとなる3.0版であると考えられる。3.0版に向けて、日本語ユーザの視点から見た改善・開発要望をまとめ、コミュニティでの議論を経て英語による仕様書を作成し、OpenOffice.orgの基本設計書へ反映させる作業を行う。
本調査では、以下の調査報告書を必須とする。
1. OpenOffice.orgにおける日本語操作についての要求事項について調査した結果をまとめた調査報告書
2. OpenOffice.orgに対する改善・開発要求を英語で記述した技術仕様書
3. ドイツのOpenOffice.org開発者と基本設計への反映について協議した際の議事録

本調査は、以下の手順で調査実施することが期待される。
(1)改善・開発要望の調査
OpenOffice.orgに対する改善要望、新機能の開発要望を、公知となっている情報、利用者、有識者へのヒアリング、IPAのOSSデスクトップ導入実証実験の成果等をもとに調査する。(参考資料1)

(2)優先順位付け
集まった要望を利用シーン (個人、企業、教育など)毎に整理して優先順位付けし、重要な要望を選択する。優先順位付けにあたっては多くの意見を集めて客観的に行うこと。

(3)仕様検討
選択した要望について、詳細な仕様を検討する。
日本語ユーザとの議論だけでなく、OpenOffice.org開発側とも話し合いを進め、現実的な仕様を作成する。
たとえば、日本語の処理においては、句読点が文書の右端にきた場合に、「追い込み」を実施することが行われている。しかし、現在のOpenOffice.orgの仕様では、「ぶら下がり」になるため、右端から句読点がはみ出して見えることとなる。
現在のOpenOffice.orgには「追い込み」機能が無いという状況である。このような場合に、どのような機能を追加すべきかその外部仕様を記述し、かつ出荷時の設定を日本語および、OpenOffice.orgで同種の言語として扱われる中国語、韓国語の場合の出荷時設定はどうあるべきかを記述する、といったような仕様作成が想定される。

(4)仕様書作成
現状のOpenOffice.orgの実装も踏まえ、英語による開発要望の仕様書を作成する。(参考資料2)

(5)開発側との協議
OpenOffice.org開発現場を訪問するなど、開発チームと十分な意思疎通を行い、提案する技術仕様について相互に十分な理解を深める。協議を通じて次バージョンの基本設計仕様への反映可能性を調査する。

 本調査に当たって、Webサイトの設置などの、意見集約手段を開発する必要がある場合は、提案時に明記すること。

 5.審査基準
(1)実施体制として、以下の条件を満たす人員が含まれていることを客観的に説明できる。
・ 業務要員(一部でも可)がOpenOffice.orgについての十分な知識を有していること。
・ 業務要員(一部でも可)が英語でのコミュニケーション能力を有していること。
・ 日本語操作に係る十分な基礎知識(文法、文書スタイル、文字コードシステム等)を有していること。
・ 電子文書に係る国際標準についての十分な知識を有していること。
(2)提案が既存のユーザコミュニティとの連携を考慮していること。
(3)OpenOffice.org開発者との既存のチャネルは必須ではないが、すでに開発貢献など実績がある場合は評価する。

 6.参考資料、参照すべき情報
  (1)OpenOffice.orgの要望調査対象の例
・OpenOffice.orgのコミュニティに寄せられている改善・開発要望
 http://ja.openoffice.org/
・IPAの実証実験の結果
 http://www.ipa.go.jp/
・インターネット上で公開されている導入事例
  (2)OpenOffice.orgの仕様書フォーマット
・OpenOffice.orgが定める現行仕様書および仕様書雛形
   http://specs.openoffice.org/
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khirano


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