PCBSD9.1に入信した 丸山です。 >From: Tsurutani Naoki <turut...@scphys.kyoto-u.ac.jp> >Date: Thu, 02 May 2013 16:51:10 +0900
>こんにちは、鶴谷です。 > > 以前から、japanese/jvim3 を使ってきたのですが、もうそろそろ消されようとしています。 >editors/vim で(特に日本語入力などで)困ることはないのでしょうか? 鶴谷さんは jvim3 をどのような窓の上で、どのようなエンコードで使ってい らっしゃいますか? PCBSD9.1 には /usr/local/bin/vim が初めから付いています。これをKonsole という窓の中で vim -v で起動すると VIM - Vi IMproved version 7.3.669 by Bram Moolenaar 他. Vim はオープンソースであり自由に配布可能です Vimの登録ユーザになってください! 詳細な情報は :help register<Enter> 終了するには :q<Enter> オンラインヘルプは :help<Enter> か <F1> バージョン情報は :help version7<Enter> Vi互換モードで動作中 Vim推奨値にするには :set nocp<Enter> 詳細な情報は :help cp-default<Enter> という調子で、UTF-8での日本語ファイルの編集はできました。日本語入力は KDE4の標準設定で使える ibus という多言語入力 front-end が使えます。 Konsole の文字コーディングを日本語 euc に変更して env LANG=ja_JP.EUC vim とすれば EUC コードの日本語ファイルの編集ができ、ibusの入力も使えます。 またKconsoleを日本語SJISに設定して env LANG=ja_JP.SJIS vim でSJISの編集ができます。JISはと言えば、それは漢字in/outの先頭に現れる ESCが vi のメタキャラクタなので、原理的に無理なわけですが、JISを除けば 日本語ファイルの入力編集は jvim3 が抹殺されてもできる、という(ちょっと 悲しい)答えになると思います。 >ちょっと使った範囲で支障はなかったのですが、ports treeから消される前に気になったので、 >ご存知の方はよろしくお願いします。 > ># ところで、消される原因となったエラーが再現できません… > ># また、japanese/onewなどとの関連で、オプションによってはインストールに手間取っています。 ># 消されるのなら、もう深追いしない方がいいかな、とも思ってます。 jvim+onew のような、アプリケーション側の言語入力機能は、ibus やkinput2 のような、デスクトップが提供するフロントエンドの言語入力とは違った存在 意義があるだろうと思います。ですが、言語入力エンジンの主流は現在何でしょ うか? 私はごく最近PCBSD9.1 を使い始め、まだ使いこなせるに至っていませんが、 その標準のデスクトップ環境がDebian, Ubuntu, Fedoraなどのデスクトップ環 境(使ったことないですが)の影響を強く受けていることは容易に想像できます。 PCBSD9.1の標準の言語入力フロントエンドは ibus で、その日本語エンジンは Anthy というものらしいです。多分 Debian なども同じでしょう。今 FreeBSD8.3の ports をディスクに展開して pkg-descr を見ましたが、 jvim3 が Unicode をサポートしているのは良いですが、 onew は Anthy をサポート していません。これではデスクトップ環境の開発担当者にしてみれば「jvim3 など不要」ということになってしまうと思います。 これは皆さんに考えて頂きたい問題です。つまりports/package の中でもアプ リケーション指向のものの存在価値、要・不要の議論がFreeBSDだけの世界で 閉じた話では無くなっている、ということだろうと思います。そのことを忘れ て「自分で色々インストールして設定する手作り感覚が好き」などと言って周 りの世界で何が起こっているか無関心でいると、そのうち「WnnもCannaも portsから追放」ということになってしまうのでは、と危惧します。 -------- 丸山直昌@統計数理研究所