丸山です。

Tue, 12 Jul 2016 05:59:13 +0900
KIRIYAMA Kazuhiko <k...@kx.openedu.org> writes:

>> UFS or ZFS?
>> UFSとZFSのパーフォーマンス上の優劣はなかなか判断しにくいのですが、 ZFS
>> を使う理由は Boot Environmentが使えるからです。ただ、一個のdiskにzfsを2
>
>ちょっと教えてください.Boot Environment って何ですか?

zfsはファイルシステムの「世代管理」ができる仕組みを持っています。それを
利用して、ある時点のシステムのスナップショットを取っておいて、以後のシス
テム変更があっても、起動し直せばスナップショットを取った時点の状態を再現
できる、というような仕組みです。

例えば、インストール直後の状態のスナップショットを取っておいて、その後色々
pkg add をやって一段落したらまたスナップショットを取って、さらに freebsd
update をやったところでスナップショットを取って、というようにしておくと、
いつでもインストール直後の状態とか、pkg add をやった後の状態に戻してみる
ことができます。万一 freebsd updateがバグっていて起動不能に陥るようなこ
とがあっても、スナップショットを取ってあれば、前の状態に戻れるので安心で
す。(とは言え、disk損傷による zfs そのものの破壊に対する備えにはなりませ
ん。)

PC-BSDではこの Boot Environment(BE) が標準でインストールされます。GUIに
よるBE管理機能がついていますが、コマンドラインでの管理もできます。beadm
というコマンドです。勿論 FreeBSDの package として実現されているので、
PC-BSDでなくての zfs create と beadm と grub-install を使えばできるでしょ
う。元祖 FreeBSDのインストーラーが Boot Environmentにどう対応しているか
は、私は知りませんが、インストール時の選択でできるのでしょう。それの解説
は別の方にお願いしたいと思います。

実は PC-BSDでは、パッケージのアップデートを GUIでやるとシステムが起動不
能になる、ということが頻繁に起こっています。従ってBE利用による自己防衛は
必須です。

ちょっと話が脱線しますが、PC-BSDでは「自動アップデートon」が出荷時設定に
なってるので、インターネット接続がある状態でインストールをやって20〜30分
放っておくといきなりパッケージの自動アップデートが始まって、いきなり起動
不能に陥る、ということがあります。一度でもこれを経験すると「PC-BSDなど金
輪際使わない」という気分になること間違いないのですが、これがPC-BSDのほと
んど唯一の、重大な欠点と言えると思います。インストール直後に自動アップデー
トをoff に設定する、これさえ守ればPC-BSDは極めて快適に使えるデスクトップ
環境です。

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丸山直昌@統計数理研究所
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