西村です。

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[EMAIL PROTECTED] wrote:
> (1)(4)に関しては、rsyncの方が確かに耐障害性は高いかもしれませんが、rsyncでは1世代前
:
> 併用して数世代保存する必要が出てきますが、(7)のsnapshotも便利そうですね。

でしたらpdumpfsと言うものが使えますが、写真のような
一度作成されたら、更新されることのないようなデータであれば、
世代別差分を作る必要も無いような気はします。

> (2)に関しては、基本的には障害が発生しない限りディスクの付け替えや構成の変更は行わない

10年使われたとして、そのRAIDアレイの容量がに不満が出た場合の事を考えられたことありますか?
RAIDを構成していて、HDDの更新は意外と手間です。

壊れたときは、交換するだけで良いんですが…ソフトウェアRAIDでは
慣れていないと、リビルド時にソースHDDとターゲットHDDを間違えると言う
可能性もあります。

その点障害発生時にはRAIDサブシステムは、HDDを差し替えるだけなので楽です。
(それでも焦って生きてる方を引っこ抜いたりするから質が悪い)
でもHDDをアップグレードするときは面倒な事には変わり無いです。

> (3)については、ミラーリングで使用していたディスクをRAIDカード無しで単体使用に
> 切り替えることは不可能なのでしょうか。

出来る場合と出来ない場合があります。
ミラーであれば大丈夫であることが多いでしょうけれど、ダメな場合もあります。

> (6)に関しては、DVD-Rの場合、書いて書きっ放しになってしまうと思いますが、色素を用いた
> 記録型ディスクの長期保存性には疑問があります。10年位でデータが消えかかって、別の
> メディアにコピーしなければならなくなると、メディア当たりの容量が小さいだけに手間が

メディア寿命が尽きコピーする頃には大容量のブルーレイ等の大容量デバイスが
普及してるのでおそらく大して苦にならないと思われます。
終日運転(毎日電源オンオフするのも一緒か)をするようなHDDが10年も持つとは
思えない(良く持って5年くらい。個人的には3年で交換したい所)ので、
DVDメディアで2セット作ったとしても、HDDよりかは安いです。

現在、誘電、三菱、TDK等のDVD-R20枚が1500〜2000円で買えますから
HDD250GB=約10000円とすると、少なく見積もってDVD-R100枚は買えます
DVD-R100枚は430GB程度のデータが掛けるので、たいした問題じゃないでしょう。
DVD-R等でも冷暗所保存だと、10年くらいは普通に持つようですし
余裕を見て5年に1度焼き直しても、コスト的には問題有りませんね。

> 一方、ハードディスクでRAIDを組んでいれば、定期的にミラーの整合性をverifyしていれば、
> 長期保存でデータが消えかかっても即座に検知することが出来る訳で、(5)のご意見もありますが、
> むしろ逆に安心できるのではないでしょうか。DVDのような小容量メディアでは出来ない技だと

HDDを電源OFFにして保管してるならまだしもRAIDでは
たとえば、稼働中の地震等の外的要因によるHDDの物理的破損は保護できません。
こういう場合、複数のHDDが同じように損傷する可能性が高いです。
停電、RAIDカードの故障、ソフトウェアのバグ等によるメタデータの
論理破壊等の問題がつきまといますので、RAIDで運用して居ようが居まいが
UFS snapshotではなくバックアップは必須です。

後、DVD-Rは水没してもまぁ当面は問題有りませんが、
HDDは水没したらどうしようもありませんよ。

コツはDVD-Rに待避させたデータもHDDにも残すということです。
ただし、DVD-Rに待避させたデータはバックアップ対象から外す事によって
バックアップの簡略化出来るので大げさに全てRAIDを組む必要はないです

こういう感じです
HDD1 大事なデータ
HDD2 HDD1のコピー
HDD3 消えても困らないバックアップ済みのデータ
  :
HDDn

などとすればよいと言うことです。

HDDがクラッシュしたときはバックアップメディアから復元する。
HDDが無事で、DVD-R等の寿命が来るころには
HDDから再びメディアに焼く。と言うことをすれば問題有りません。

DVD-Rに焼くまでのデータは、バックアップを取る必要がありますが…
それはrsyncなんかでやればいいことですし

RAIDは有れば言うに越したことはないですが、
結局バックアップはどう転んでも必須なので
ノンストップサーバが必要という理由が無ければ、必要ないと思います。

-- 
NISHIMURA,Yutaka./西村 隆 <[EMAIL PROTECTED]>


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