岩切です。

(2013/04/17 11:13), 丸山直昌 wrote:
> UNIXの真価は「スケーラビリティー」にあると思います。組み込みシステムか
> ら、日々の用途のデスクトップ用、サーバー用、スーパーコンピュータに至る
> まで一つのOSが、せいぜいパラメータの調整くらいで動かせるのが理想だと思
> います。UNIXは設計の当初からそれを念頭に置いていたと思いますし、
> FreeBSDがその思想をもっとも良く受け継いでいると思います。FreeBSDをサー
> バー用に限定して考えることは、可能性を制限することであって、あってはな
> らない思想だと思います。

ごもっともなご意見です。目的達成の手段としてFreeBSDの利用が
望ましい場合は、選択の余地ありだと思います。
そのために、インストールの簡略化、初期設定の省略化を目指した
各種ディストリビューション(PCBSD, FreeNAS, Pfsense, etc)が、
あるのでしょう。
しかし、私はPCBSDの普及に関しては、期待をいだいていません。

1.
デスクトップOSの普及率を見れば、サードパーティーによるドライバ等の
提供は限りなく期待できない。
有用な各種アプリケーションの販売も期待できない。
http://marketshare.hitslink.com/operating-system-market-share.aspx?qprid=9&qpcustomb=0

2.
何ができるのか(他のもので代替できない魅力的なアプリケーションがあるか)

3.
そもそも普及しない理由は、Windowsの様にインストール済みモデル(Office含
め)が販売され普及している中で、インストール、初期設定をしないと使えな
いデスクトップPCを必要とするユーザーが少ない。

4.
(3.)の状況下でも、一からインストールする人は、メーカお仕着せの環境に辟易
しているユーザ、少ないリソースを無駄なく使うためにカスタマイズをするユー
ザと思える点。

5.
FreeBSDを選ぶオタク、もとい技術者は(4.)な人であって…………

その他、諸々理由があるとは思いますが、
目的(成果)のために、手段が各種存在する中で、適材適所と思えないPCBSDを敢
えて選択するというのは、手段の目的化(歪んだ愛情)そのものでしょう。

> この日が来ることを15年待ったという気がしています。私が待つ次の記念日
> は
> 
> - ベンダーが皆 FreeBSD用バイナリーを当たり前に提供するようになり、
>    Linux Binary Compatibilityが標準ディストリビューションから外れる日
> 
> - ベンダーが皆 Linux用バイナリーを提供しなくなり、LinuxにFreeBSD
>    Binary Compatibiliyが導入される日
> 
> 10年後か20年後か?

先程の(2.)に相当するものが今後出て来て、他のOS上では利用できないという
「縛り」があれば、ゴマ粒程度の期待が持てるかもしれません。

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