河原です。

わたしも、tatataさんの説明で納得していました。 既存のデータより
精度に自信があるときは、Wikipedia的に地図を書き換えていこうと
思います。

で、極運動についてですが、地球ってコマのように自転している
ものの、その自転軸は実は一定ではない、ということですよね。
それはそうなのですが、その軸の移動量は、まさに紹介していただいた
Wikipedia上のグラフにあるとおり、年間数メートル以下のものです。

問題にしたのは、もう少し大きい 十〜百メートル(百はいかないか…)
程度のスケールでの問題なので、ちょっと違うかな、、、と。

もひとつ気になったのは、そもそもGPS衛星の軌道は、地球上の
基準点を基準にしているので、極運動があっても、それは衛星軌道
の修正にfeedback済みで、影響を受けないのではないの? という
ことです。 これはつまり、地上で見ている分には分からない
ということかと思います。

GPSは、地殻変動の観測の目的でも活用されていて、数十年分の
GPS記録が連続的に残っています。
↓この辺で見ることが出来ます。
http://mekira.gsi.go.jp/index.html


プロ用GPS機材だと、長時間の連続観測で、センチメートル単位
の位置変動をとらえることができるのですね。


----

あと、ぼくがもしやと思ったは、測位系の間違いについてですが、
OSMは、WGS-84 という測位系を使っていますが、日本の地図は、
GRS-80ですよね。GRS-80とWGS-84では数十メートルの違いがあるので、
測位系の変換忘れデータが混入しているといけないわけです。
そんなことってどうなんだろう、、、って思ったりもしたものの。
リクツはそうなのですが、実際には変換済みとされるデータを
受け取っているわけで、提供元での誤差なのか提供元でのデータ
変換忘れなのか、こちらでは分かりようもないわけで、気にしても
仕方が無いか。とも思いなおした。
覚えておいたほうがいいかな、という点は、いわゆるGPSロガーは、
WGS-84のデータを表示しますが、日本のケータイ電話のGPS機能は、
GRS-80のデータを表示しているということです。 また、
日本のケータイの各GPSサービスは、勝手に道路地図とのマップ
マッチングも行われているようであり、OSM地図データの
ソースとしてはよくない感じです。地図ヲタクなわたしとしては、
長年GRS-80ベースの地図と親しんでおりまして、座標データみて、
(特に船橋付近の140度0分0秒の経線があるあたりで)、ん? 
と感じるときがあるわけですが、まあこれは私の個人的な問題であると。

--
たろかわ

_______________________________________________
Talk-ja mailing list
Talk-ja@openstreetmap.org
http://lists.openstreetmap.org/cgi-bin/mailman/listinfo/talk-ja

メールによる返信