石野@yumean1119です。
現在行っているhighway=living_streetに関する議論について、日本時間の今月4月30日24時(つまり、「平成」の終わり)で一旦打ち切り、今回のJapan_tagging改定への提案は見送ります。

このように考えるに至った理由を以下に説明します。

(1) タグ付けから曖昧さを排除するためには、諸外国で使われている
highway=living_streetの基準にあわせて、少なくとも「車両は歩行者に道を譲る義務を有する」ことが明示された道路という条件をつける必要があると考えました。

しかし、日本では車両が歩行者を保護するべきことは当然のこととして受け入れられているため、上記のことを敢えて明文化した掲示等は非常に少ないのではないかと推測されます。(私の行動範囲では見たことがありません。)
したがって、現状では日本国内でhighway=living_streetを適用できる道路は少なく、タグ付け方針を拙速に決定するべきではないと考えました。

(2) 2008年から2009年にかけて、国土交通省において「人間重視の道路創造研究会」と題する研究会が開かれました。

http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/manvaluing/index.html

その報告書の中に、生活に密着した道路機能の充実を図るための具体的方策として、
「トランジットモール(一般車両を制限して歩行者・自転車・公共交通機関に開放された道路)やボン
エルフ(混合交通を原則として歩行者が優先される道路)等の新しい専用道路概念の導入を検討。」のような提言が書かれています。
日本でこのような専用道路が本格的に導入されたときのために、highway=living_streetはリザーブしておくべきではないかと今は考えています。

5月1日以降に、JA:Tag:highway=living_streetのページに、今回行った提案へのリンクを貼り付けて、今後議論を再開する際に役立てるようにするつもりです。

石野 貴之
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