渡邊です、kaigi2018お疲れ様でした
マクロ実行時に発生するクラッシュ事例について報告します。
大阪十三でのHack時にBASEマクロでチラホラ出てたのを確認し、今日、内容を確認しました。（条件がややこしいですが、クラッシュします）
発生アプリ：BASE（FireBird）とCALC
発生状況：マクロから非表示モードでCALCシートを呼び出した後、Close処理にブレイクポイントを設け、一定時間経過後に処理を続けると発生する
症状：LibreOfficeがクラッシュ
Ver：6.0からだと思います
手順
CalcやBASEのマクロから他のCALCシートを非表示モードで呼び出すマクロを記述する
１． 処理完了時のoDoc.close(True)の行にブレイクポイントをセットする
２． CalcやBASEのマクロから他のCALCシートを非表示モードで呼び出す 処理を頭から流す
３．ブレイクポイントで処理が停止した状態を30秒程度キープする
４．キープしていた処理を続ける
５．ソフトがダウンする
LibreOfficeのCalcやBASE（Firebird)で確認しました
OS:Windows10-64
バージョン: 6.0.3.2 (x64)
Build ID: 8f48d515416608e3a835360314dac7e47fd0b821
CPU threads: 2; OS:Windows 10.0; UI render: default;
ロケール: ja-JP (ja_JP); Calc: group
表示モード時は発生しないようです。
＊＊＊＊＊マクロコード例＊＊＊＊＊
Sub Hidden_test001
'******** 非表示モードで開いたODSファイルをクローズする処理時にLibreOfficeがクラッシュします *******
Dim oSheet As Object
Dim SheetMei as string
Dim oUrl As String
Dim oDoc As Object
'******** 開く予定のODSファイルをフルパスで指定し＆でファイル名を繋ぎます ********** Dドライブを指定した例です
oUrl = ConvertToURL("D:\DATA\") & "test.ods"
'*********************************************************
Dim aArg2(0) As New com.sun.star.beans.PropertyValue
'####### 非表示モード #######
aArg2(0).Name = "Hidden" '+++++ この行を有効にすると、指定したCalcシートを非表示モードで開きます
++++++
'####### 非表示モード #######
'******* シートをaArg2(0)で指定したモードで別ウィンドウで開きます
aArg2(0).Value = True
oDoc=StarDesktop.loadComponentFromURL(oURL, "_blank", 0, aArg2())
'Calcシートの0番シートをパラメーターで指定されたシート名に変更します（処理例）
oSheet=oDoc.Sheets(0) '0番のシートを選択します
SheetMei = "シートHidden_ON" '非表示モードの時はシート名を"シートHidden_ON"に指定します
oSheet.Name= SheetMei '表示したCalcファイルの0番のシート名を変更します
oDoc.store()
oDoc.close(True) '★ブレイクポイントをここにセットしてください
'★上のoDoc.Close(True)の行にブレイクポイントをセット後、マクロを実行し、処理停止状態のまま20～30秒程度経過後、処理を続けるとクラッシュします。
End Sub
BASEのいつもの不具合かと思いましたが、calcも絡むので全体的だと判断し報告させていただきました。
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