みなさま 北海道廃線マッピングの議論において、Available Dataでは「ウェブサイト上の店名、住所、電話番号など」が利用OKとなっているが、これを字義通りに解釈すると問題が大きい(食べログなどの情報転記も可能と解釈されうる)ことが指摘されました。 https://lists.openstreetmap.org/pipermail/talk-ja/2019-May/010565.html https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Available_Data
そこで、下記のように改訂したいと考えております。皆さんのご意見をお伺いしたいです。 ■現状 ・判定:◎ ・用例:ウェブサイト上の店名、住所、電話番号など ・判定の理由:事実情報 ■改定案 ・判定:× ・用例:ウェブサイト上の店名、住所、電話番号など ・判定の理由:ウェブサイトの利用規約は一般的にはODbL互換でないため また、同議論で議題に挙げられたWikipedia, Wikidataの利用についても追記したいと考えます。私は以下のように利用不可であると考えておりますが、こちらについてもご意見いただければと思います。 ■追加案(1) ・判定:× ・用例:Wikipediaに記載されたの店名、所在地(座標)など ・判定の理由:(短い説明)WikipediaのライセンスはODbL互換でないため。OSM wikiにはWikipediaからデータをコピーしないことが記載されています。 https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Collaboration_with_Wikipedia#Importing_geodata_from_Wikipedia_into_OSM (少し長い説明)道路名や座標には創作性がないため著作物ではなく、著作権では保護されません。そのためWikipediaや書籍から道路名や座標を転載しても、直接的には著作権法上の問題はありません。しかし、OSMは現地調査を重視しており、たとえ法的な問題がないとしても、他の著作物から転記するのはプロジェクトの方針に合致しないという問題があります。なおWikipediaは書籍等の著作物から情報を集めたものであり、書籍と同様に扱うべきものと考えられます。 ■追加案(2) ・判定:× ・用例:Wikidataに記載された店名、所在地(座標)など ・判定の理由:(短い説明)OSM wikiに、一次データソースのライセンスが確認できない場合は利用不可であることが記載されています。 https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Wikidata#Importing_data (少し長い説明)WikidataはCC0ライセンスであり、ライセンス上はODbLに利用可能です。しかしWikidataのデータはWikipedia等から転記されています。そのため、Wikipediaの項で説明したように、Wikidataを利用することに法的な問題がなくても他の著作物から転記することにつながるため、Wikidataの利用も避けるのが安全です。 皆さまのご意見をお伺いしたいです。 muramoto
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