川田です。

Axis2サイト <http://ws.apache.org/axis2/> のトップページ
(intro.html)を翻訳しました。

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Axis2 は、新しいアーキテクチャ上で Axis/Java と(最終的には)
Axis/C++ の両方を再設計し、完全に再実装する取り組みです。
Axis1 が開拓した、現在のところ標準となった"ハンドラチェイン"
モデルを発展させ、Axis2 はより柔軟性のあるパイプラインアーキ
テクチャで、なおかつより組織化された作法で管理/パッケージ化
できるものを開発しています。この新しい設計は、基盤となる
SOAP システムの上に構築された WS-ReliableMessaging、
WS-Security、WS-Addressingのような新しいプロトコルに関する
Webサービス界の成熟を認めています。

Axis1 が設計された際、WS-ReliableMessaging のような他のプロ
トコルが Axis1 の上に構築されることが完全に期待されていまし
たが、そのような層の整合性の取れた合成を可能にする適切な拡張
アーキテクチャは定義されませんでした。ですから、Axis2 の重要
なモチベーションの一つに、基盤となる SOAP システムの上の層に、
Apache Sandesha や Apache WSS4J のような整合性の取れた単純な
拡張環境を提供することがあります。

Axis2 のその他の原動力に、RPC 指向のWebサービスから離れて、
ドキュメント指向でメッセージスタイルの非同期サービス相互作用
に移行することが挙げられます。Axis2 プロジェクトは AXIOM
(AXIs Object Model) と呼ばれる SOAP メッセージの新しい表現を
中心としています。AXIOM は2部構成です。完全な XML Infoset 表
現と、その上にある SOAP Infoset 表現です。XML Infoset 表現は
JDOM に似た単純な API を提供しますが、StAX (Streaming API
for XML) に基づくプルパース API を介した据え置きモデルの上に
構築されています。AXIOM の重要な特徴は、XML ツリーの構築をや
めて、単に直接プルストリームにアクセスすることを可能にするこ
とです。これにより最大限の柔軟性と最大限のパフォーマンスの両
方が得られます。このアプローチにより、Webサービスの消費と提
供における複数レベルの抽象化を提供することができます。つまり、
普通の AXIOM を利用する、生成されたコードと静的にデータに束
縛されたデータ型を利用する、などです。

Axis1 が設計された際にWebサービスに求められていたことは、RPC
スタイル、同期型、リクエストレスポンス相互作用でした。今日、
サービス相互作用はさらにメッセージ指向型になり、多くの異なる
メッセージ交換パターンを利用します。Axis2 のエンジンアーキテ
クチャは、任意のメッセージ交換パターンをサポートする用途で簡
単に利用できることを確実にするため、リクエストレスポンスパタ
ーンのいかなる前提の元にも構築されないように注意深く設計され
ています。

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