pokopokoです。返信下さった皆様、どうもありがとうございました。

話題がバックアップ方針とRAIDの構成方法と2つ出てきましたので、メッセージを2つに分けます。
本稿ではバックアップ方針(RAIDの是非)に触れ、次の投稿でRAID構成方法について取り上げます。

バックアップ方針については、以下のご意見をいただきました。
(1)人為的ミスにはrsyncによるミラーリングの方が良いのではないか([EMAIL PROTECTED])。
(2)RAIDの場合、HDD交換時等の操作ミスのリスクが高い(西村さん)。
(3)RAIDカードが壊れた場合が問題(西村さん)
(4)rsyncによるミラーリングの方が耐障害性は高いのではないか(西村さん)。
(5)長期間の保存にはRAIDは無意味(佐久間さん)。
(6)他の保存例としては、複数枚のDVD-R([EMAIL PROTECTED])、あるいは在米レンタルサーバ(佐
久間さん)
(7)差分バックアップの目的ではUFS snapshotが有効に使えることがある(うちかわさん)。

上記ご意見に関しては、もう少し議論させて欲しいと思います。

素人目に見ると、RAIDによるミラーリングは、既成のハードやソフトを導入するだけで、
瞬間的にデータの複製ができてしまうお手軽な仕掛けに思えていたのですが、事情は
もう少し大変そうですね。

(1)(4)に関しては、rsyncの方が確かに耐障害性は高いかもしれませんが、rsyncでは1世代前
しか保存できないので不便ではないでしょうか。rsyncの実行間隔を短くすれば最新データの
保存性はよくなりますが、人為的ミスを復旧できる確率は低くなり、実行間隔を長くすれば
逆の関係になり、トレードオフになってしまいます。これに対しては、差分バックアップを
併用して数世代保存する必要が出てきますが、(7)のsnapshotも便利そうですね。

(2)に関しては、基本的には障害が発生しない限りディスクの付け替えや構成の変更は行わない
つもりです。システムとデータのディスクを物理的に分離しているので、ファイルシステムを
更新しない限り、OSのアップグレード時でも影響しないつもりです。

(3)については、ミラーリングで使用していたディスクをRAIDカード無しで単体使用に
切り替えることは不可能なのでしょうか。

(6)に関しては、DVD-Rの場合、書いて書きっ放しになってしまうと思いますが、色素を用いた
記録型ディスクの長期保存性には疑問があります。10年位でデータが消えかかって、別の
メディアにコピーしなければならなくなると、メディア当たりの容量が小さいだけに手間が
掛かりそうです。また、レンタルサーバを利用する場合、コスト的に不利ではないでしょうか。

一方、ハードディスクでRAIDを組んでいれば、定期的にミラーの整合性をverifyしていれば、
長期保存でデータが消えかかっても即座に検知することが出来る訳で、(5)のご意見もありますが、
むしろ逆に安心できるのではないでしょうか。DVDのような小容量メディアでは出来ない技だと
思います。

つまり、バックアップをとっても、バックアップ先の状態や内容が常に検証できなければ、
バックアップの意味が無く、復元したい時にバックアップ先が壊れていたということにも
なりかねません。

pokopoko

----- Original Message ----- 
送信者: NISHIMURA Yutaka<[EMAIL PROTECTED]>
宛先: FreeBSD-users-jp@jp.FreeBSD.org
日付:Monday, May, 08, 2006, 06:00 PM
件名: [FreeBSD-users-jp 89507] Re: お勧めのRAID構成は

> 
> 
> 西村です。
> 
> Reply to <[EMAIL PROTECTED]>
> [EMAIL PROTECTED] wrote:
> > しかし、バックアップ先が溢れていることも時々あり、過去から未来へ何十年も保持する
> > データなので、冗長性は多重に持たせたいと思っています。そのため、上記以外に
> > RAID化を進めています。
> 
> RAIDの方がHDD交換時や容量のアップグレード等々の
> オペレーションミスを考えると危険性が高い気もします。
> (RAIDカードが壊れた時どうするかという問題もあります)
> 
> RAIDを組むつもりで同容量のHDDを用意して、丸々rsync等で
> コピーすれば、バックアップ先の要領あふれは起きませんし、
> (cronで明朝にでも実行するようにしておけば、忘れません)
> バックアップ後はunmountする等々で耐障害性はRAIDより
> 良くなるんじゃないかなとは思います。
> RAIDは論理障害、オペレーションミスには無力ですから。
> 
> 未来永劫にデータを保持したいだけならば、RAIDを組むこともなく
> 一定量データが貯まったら複数枚のDVD等にバックアップし、
> バックアップを取ったものから、日常的にバックアップしない
> (バックアップがあるので復旧には手間が掛かるが、
> データが吹っ飛んでも困らない)データとして、
> 扱えば良いのではないでしょうか?
> 
> そういう運用をすると、RAIDやバックアップを取らなければならない
> データは最小限に抑えることが出来ます。
> 
> -- 
> NISHIMURA,Yutaka./西村 隆 <[EMAIL PROTECTED]>
> #ノンストップ性は要求されてないような用途みたいですし…
> 
> 
> 

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