From: Takeshi Hamabuchi <[EMAIL PROTECTED]>
Date: Mon, 9 Apr 2007 16:25:35 +0900

> 具体的には、画面に出力結果をlessやmoreでだすと結果が溢れた場合、溢れた
> 分がどうしても見る事ができません。確かに、同じ事を右側のxterm でやれば
> 問題ないのですが。。。
>  xinitrcファイル(/usr/X11R6/lib/X11/xinit?xinitrc)では同じコマンドの
> xtermを利用しているのに、その違いはどこにあるのでしょうか?

どうやら、ご自分で .xinitrc をカスタマイズせずに、デフォルトのままで
使ってらっしゃるようですが、/usr/X11R6/lib?X11/xinit/xinitc を見れば
その違いは、以下のように瞭然としています。

-----------------------------------------------------------------
  /usr/X11R6/bin/xterm -geometry 80x50+494+51 &
  /usr/X11R6/bin/xterm -geometry 80x20+494-0 &
  exec /usr/X11R6/bin/xterm -geometry 80x66+0+0 -name login
-----------------------------------------------------------------

ここでの指定に従って表示されているだけです。パラメタの意味は
man xterm で調べてください。

デフォルトがなぜこうなっているのかは私も知りませんが、X11R4 で
twm が標準 Window Manager に採用されてから、ずっとこうでした。
つまり 17〜18年前からこうだったということです。

「左の xterm が画面から溢れる」ということは、あるいは X の解像度を
1024x768 でお使いなのでしょうか?

X11R4 発表当時の X 環境は Unix Workstation 上で使うのが普通で、多くの
Unix Workstation の画面解像度は 1280x1024 や 1150x900 程度であり、
1024x768 などの低解像度マシンは存在していなかったと思います。
あるいは、だからデフォルト値がこうなっているのかも知れません。

ちなみに、システム標準の xinitrc(/usr/X11R6/lib/X11/xinit/xinitrc)
をそのまま使うのではなく、自分のホームディレクトリに .xinitrc を作って
自分なりのカスタマイズを行うのがふつうだと思います。

逆に、ユーザが自分でカスタマイズして使用する事を前提にしているので、
デフォルト設定値については、誰もあまり気にしていないのかも知れません。

デフォルトで使っているという事は、Window Manager も twm をお使い
なのかも知れませんが、日常的に X 環境を使っている人で twm を使って
いる人というのは、もはや少数派に属するのではないかとも思います。

私自身は fvwm2 を使っていますが、Window Maker の人もいるでしょうし、
AfterStep やその他の Window Manager とか、Gnome や KDE のデスクトップ
環境をお使いの人も多いでしょう。というか、現在ではこの方が多数派
だと思います。

twm で何もお困りでないのなら twm のままでもいいでしょうが、startx 時の
画面表示などに気に入らない部分があるのであれば、自分用の .xinitrc を
作って好みにカスタマイズすればいいだけです。

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(株) セントラル情報センター
                             後藤和政    [EMAIL PROTECTED]

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